
こんにちは、つるいち薬局です。
健康診断で「血糖値が高いですね」と言われたけど、特に体調の変化もないからと放置していませんか?自覚症状がほとんどない糖尿病は、まるで静かに忍び寄る「サイレントキラー(静かなる殺人者)」です。
今回は、なぜ症状がなくても糖尿病を放置してはいけないのか、その理由についてお話しします。
放置するとどうなる?糖尿病が招く未来
私たちの体は、健康な状態であれば、食事から摂った糖を細胞に取り込んでエネルギーに変えることができます。しかし、糖尿病になると、この仕組みがうまく働かなくなり、血液中に糖があふれた状態(高血糖)が続きます。
この状態を放置すると、血管は常にベタベタした血液にさらされ、次第にボロボロになっていきます。特に、全身にある細い血管が大きなダメージを受け、将来、以下のような「取り返しのつかない事態」を招くリスクが飛躍的に高まります。
- 失明(糖尿病網膜症): 目の奥にある網膜の血管がダメージを受けることで、視力が低下し、最悪の場合は失明に至ることがあります。糖尿病は、成人の失明原因のトップです。
- 人工透析(糖尿病腎症): 腎臓にある毛細血管がダメージを受けることで、老廃物をろ過する機能が低下します。進行すると、自力で尿を作れなくなり、一生涯、人工透析が必要になる可能性もあります。
- 足の切断(糖尿病神経障害・足病変): 手足の末梢神経がダメージを受けることで、痛みやしびれ、感覚の麻痺が起こります。ちょっとした傷や火傷にも気づきにくくなり、化膿や壊疽(えそ)が進行し、最悪の場合、足の切断に至ることもあります。
これらは、すべて「まさか自分が」と思っている時に突然襲いかかるものです。症状がない今だからこそ、将来の自分を守るための行動が大切なのです。
薬剤師からのメッセージ
糖尿病は、日々の生活習慣や、医師から処方されたお薬で管理することができます。
「症状がないから」「薬を飲むのが面倒だから」と自己判断でお薬をやめてしまう方もいらっしゃいますが、それは未来の健康を危険にさらす行為です。
ご自身の健康を守るために、一度ご自身の血糖値を意識してみてください。そして、もし糖尿病と診断されたら、今日から生活習慣を見直したり、お薬を正しく服用したりして、しっかり管理を始めましょう。
ご自身の健康について何か不安なことがあれば、いつでもお気軽に当薬局にご相談ください。私たち薬剤師が、皆様の健康をサポートさせていただきます。
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