その一杯、本当に必要?夏のアルコールとの上手な付き合い方

アルコール依存

キンと冷えたビールや、シュワっと弾けるハイボールは、暑い夏にはたまらないものですよね。仕事終わりの一杯や休日の昼下がり、ついつい飲みすぎてしまう…そんな経験、ありませんか? しかし、その「ついつい」が積み重なると、知らず知らずのうちに健康を害してしまうことがあります。今回は、アルコールの飲みすぎが引き起こすリスクと、夏場の適切な付き合い方についてお話しします。


アルコールの飲みすぎが招く健康リスク

「自分は大丈夫」と思っていても、アルコールの過剰摂取は心身に様々な悪影響を及ぼします。

  • 肝臓への負担: アルコールは肝臓で分解されます。飲みすぎは肝臓に大きな負担をかけ、脂肪肝、アルコール性肝炎、さらには肝硬変といった重篤な肝臓病を引き起こす可能性があります。
  • 高血圧・心疾患のリスク: 習慣的な飲酒は血圧を上げ、高血圧や心臓病のリスクを高めます。
  • 肥満: アルコール自体にもカロリーがあり、また食欲を増進させるため、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。これが肥満につながり、生活習慣病のリスクを高めます。
  • 睡眠の質の低下: 寝酒は寝つきを良くするように感じられますが、実際には睡眠の質を低下させ、夜中に目覚めやすくなったり、熟睡感が得られなくなったりします。
  • 精神的な影響: アルコールは一時的に気分を高揚させますが、飲みすぎはうつ病や不安障害のリスクを高めることが知られています。依存症に陥る可能性もあります。
  • 免疫力の低下: 過度な飲酒は免疫システムを弱め、感染症にかかりやすくなることがあります。

夏場に要注意!アルコールと熱中症

特に夏場は、アルコールの摂取に注意が必要です。暑い季節は、つい冷たいビールをゴクゴク飲みたくなりますが、アルコールには利尿作用があるため、飲めば飲むほど体から水分が失われてしまいます。

「お酒を飲んでいるから水分補給はできている」と勘違いしている方もいるかもしれませんが、アルコールで失われる水分の方が多いため、脱水状態になりやすくなります。脱水は熱中症の大きな原因です。

また、アルコールを摂取すると血管が広がり、一時的に血流が良くなったように感じますが、これは体から熱が逃げやすくなることの裏返しでもあります。体が冷えているように感じても、実際には脱水が進んでいる可能性があるため、非常に危険です。


夏のアルコールとの適切なかかわり方

夏場にアルコールを楽しむためには、いくつかのポイントがあります。

  • 水分補給を徹底する: アルコールを飲む際は、同量以上の水やお茶を一緒に飲むことを強く意識しましょう。特に、アルコール飲料を飲んだ後は、必ずノンアルコールの水分を補給するように心がけてください。
  • 飲酒量を控える: 暑いからといって、いつもより多く飲んでしまうのは禁物です。普段よりも量を少なめにする、休肝日を増やすなど、意識的に飲酒量をコントロールしましょう。
  • 飲むタイミングを考える: 炎天下での飲酒や、運動直後のアルコール摂取は避けましょう。体温が上がりやすい状況での飲酒は、熱中症のリスクを高めます。
  • ノンアルコール飲料も活用する: 最近は美味しいノンアルコールビールやノンアルコールカクテルも豊富にあります。これらを活用して、アルコールの摂取量を減らす工夫をしてみましょう。
  • 体調が悪い時は飲まない: 少しでも体調が優れないと感じたら、無理して飲酒するのはやめましょう。

「飲みすぎかな?」と感じたら…最寄りのかかりつけ医へ

もし、「最近お酒の量が増えた」「休肝日を作れない」「飲まないと落ち着かない」「二日酔いがひどくなった」など、アルコールとの付き合い方に不安を感じたら、迷わず最寄りのかかりつけ医に相談してください。

かかりつけ医は、あなたの飲酒習慣が健康に及ぼす影響についてアドバイスをくれたり、必要に応じて専門の医療機関を紹介してくれたりします。早めに相談することで、病気の悪化を防ぎ、健康な生活を取り戻すことができます。

アルコールは適量であれば、生活に彩りを与えてくれるものです。しかし、飲みすぎは心身を蝕みます。特に暑い夏は、いつも以上に意識して、アルコールと上手に付き合っていきましょう。

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