【つるいち薬局の薬剤師コラム】ワクチン接種で「健康のバリア」を築く

ワクチン接種2

こんにちは、つるいち薬局です。

季節の変わり目になると、インフルエンザや肺炎球菌などの感染症が気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、そうした感染症から身を守るための「健康のバリア」として、ワクチン接種についてお話しします。

「ワクチンはなぜ必要?」と感じている方も、ぜひ最後までお読みください。


ワクチンは「予行演習」で体を強くする

ワクチンを接種すると、体の中で何が起こるのでしょうか?

ワクチンは、感染症の原因となる病原体を、病原性がほとんどない状態で体の中に入れます。すると、私たちの体はこれを異物と認識し、病原体を攻撃するための「抗体」という武器を作ります。これが、免疫システムが病原体を「予行演習」で学習している状態です。

この予行演習をしておくことで、実際に病原体が体内に侵入してきたときに、体はすぐに抗体を大量生産し、病原体を攻撃することができるようになります。これが、ワクチンによる発症予防や重症化予防の効果です。

ワクチンを接種していない状態は、敵の攻撃に全く備えていない状態です。一方、ワクチンを接種した状態は、敵の攻撃に備えて十分な準備ができている状態です。どちらが安全かは、一目瞭然ですね。

流行前に接種する理由:バリアを完成させる時間

感染症が流行する前にワクチンを接種することが推奨されるのは、この「予行演習」に時間がかかるためです。ワクチンを接種してから、免疫ができるまでに通常2週間程度の時間がかかると言われています。

流行が始まってから慌てて接種しても、免疫が完成する前に感染してしまうリスクがあります。また、流行期には医療機関が混雑し、ワクチン接種を希望しても受けられない可能性もあります。

早めに接種することで、「健康のバリア」を万全な状態に整えて、安心して流行期を迎えましょう。

薬剤師からのメッセージ

「面倒だな…」「ちょっと怖いな…」という気持ちもあるかもしれません。しかし、ワクチン接種は、ご自身だけでなく、ご家族や周りの大切な人々を感染症から守るための、社会的な役割も担っています。

ご不明な点や不安なことがあれば、いつでもお気軽に、つるいち薬局にお声かけください。皆様の健康を全力でサポートさせていただきます。

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